言葉の旅
スタッフブログを書かせていただくにあたり、どんな内容がよいのか、ずっと考えていました。
そして、「少しだけ知的で、できればシリーズ化できる内容がいいな」と漠然と思うようになり、
「いろいろな言葉」について書かせていただこうという結論にたどり着きました。
その言葉に関連する出来事や物などに触れることもありますので、テーマは際限なく広がります。
まさに、「言葉の旅」に出かける気分です。
弊社の業務は、雑誌や書籍の制作を中心としていますので、「言葉」には気を遣います。
「言葉選び」に気を遣うのが仕事と言ってもよいでしょう。
読者に適応している言葉か、公平な表現か、同音異義語ではないか…など、辞書を片手に、
ときにはPCで検索して、日々「正しい言葉」を追究し、
世の中に送り出していると自負しています。
たしかに、「言葉」は使い方が正しければ「癒し」や「喜び」になりますが、
ひとつ間違えれば「暴力」や「非難の対象」にもなり兼ねません。
「正しい言葉」を、的確に使いこなせる大人でありたいです。
さてと、ぼちぼち「言葉の旅」に出かけるとしますか。
記念すべき第1日目は、「若者言葉 WINTER」の世界へ。
実は、かなり前から気になっている言葉があるのです。
それは、「リア充」「キョロ充」「ソロ充」。
「リア充」は皆さんもご存知ですよね?
リアルな生活(現実の生活)が充実していること、らしいです。
彼女がいるとか、彼氏がいるとか…が分かりやすいですね。
「キョロ充」は、主に大学生に対して使われ、学食や教室で知り合いがいないか
キョロキョロしている様子を揶揄している言葉。
マイナスイメージなので使うときは要注意だそうです。
「ソロ充」は文字通り、「ソロ」=「ひとり」、
つまり「ひとりの生活が充実していること」。
これはポジティブシンキングですね。
ネガティブにすると、「ぼっち」と言うそうです。
上手いこと表現するな、と感心します。
でも、例えば、先輩や上司と待ち合わせなどしたときは、キョロキョロして探しますよね。
また、仲間と盛り上がるのも大切だし、ひとりの時間を持つことも大切ですよね。
要は気持ちの問題であり、どんな状況でもポジティブでいられれば、
彼女や彼氏がいなくても、ひとりでも、充実していると思うのです。
私としては「全部充」が理想です。
他にもあるかな、と思い検索してみたら…それが案外たくさんあるので驚きました。
「リア充」の派生語として、「シア充」「本間充」。
「シア充」は幸せで充実していること。
「本間充」は本当の時間(つまりネット以外の時間)が充実していること。
「ほんまじゅう」ではなく「ほんまみつる」と読むらしいです。
充実度や幸福度で比べると「リア」<「シア」<「本間」。
さらに「リア充」の派生語として、アニメやゲームで充実している「オタ充」や、
自宅で過ごすことが充実している「ウチ充」などもあります。
もうひとつ、おもしろいものを発見。
「リア住」。
これは、ぜひ検索してみてください。
「若者言葉」は確実に進化しています。
このなかのいくつかの言葉は、数年後、辞書に掲載され、
「正しい言葉」として認定されるのでしょう。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
では、また逢う日まで。