神楽坂にある編集プロダクションです

巷では大人たちの間で第3次ミニ四駆ブームが起こっているらしく、これなら娘や息子とも遊べそうだと考え、先日、流行りに便乗してミニ四駆「エアロアバンテ」を購入した。

童心に返ってパーツを組み合わせ、夜中に2時間かけて完成。

ミニ四駆寄り

流線形のボディを眺めていると、思ったよりテンションが上がっている自分に気づく。一通り眺めたところで電源を入れると「シュイーン」という懐かしいあの駆動音が。走らせたい衝動が最高潮に達するが、我が家には当然サーキットなど無く、ちゃんと走らせることができない。ミニ四駆は電池が続く限り走り続けるチョロQのようなもので、何もないところで走らせてもただ壁に突っ込むだけだからだ。その日は走らせたい衝動を抑え、就寝した。

後日、ネットでミニ四駆を走らせることのできる場所を探してみると、結構いろいろなところにあるのがわかった。メーカーの直営店があり、その中にサーキットが設置されているほか、郊外にある大きめのゲームセンターやショッピングモールの中にもコースが置かれているらしい。また、「ミニ四駆バー」なる店があちこちにあることも知った。

子どもと一緒に走らせたい、そのためにはショッピングモールあたりが良いかな、などと考えていると、ふと、こんな光景が思い浮かんだ。

コースに侵入して走っているミニ四駆をつかむ、マシンセッティング中の人の工具箱を漁る、その辺に置いてあるミニ四駆を踏む……。

どれも幼い息子がやりそうなことだ。いざ走らせに行こうとするまで全く考えていなかった。これでは周りの人に迷惑をかけてしまい、レースを楽しむなんてできそうにない。断腸の思いで、このエアロアバンテのコースデビューは取り止めることにした。しばらくは観賞用ってことで。